【薬剤師が解説!】痛風ってなんで足が痛くなるの??

2016年1月25日

痛風は足の付け根付近に尿酸の結晶ができて痛みが出る、ということは結構な方がご存知かと思われます。

しかし、なんで足の付け根付近に尿酸の結晶ができやすいのかまでは意外と知られていないようなので今回まとめてみました。

尿酸値が高めの方や痛風の方には、病気を知るうえできっとお役に立つと思います。

ぜひご覧ください^^

 

尿酸値が高くなるとどうして尿酸の結晶ができる?

まずは尿酸値が高くなるとなぜ痛みが出るのか、痛風発作(=激しい痛みが突然現れる)のしくみについて解説していきます。

溶解度

溶解度ってなんだっけ?ということで辞書から引用させていただきました。

飽和溶液中の溶質の濃度をいう。溶解度は温度によって異なり,溶質が固体,液体の場合,温度と溶解度との関係を図示したものを溶解度曲線という。普通は溶媒 100g中の溶質の量 (グラム数) で表わす。

引用:コトバンクより(https://kotobank.jp/word/%E6%BA%B6%E8%A7%A3%E5%BA%A6-145566)

つまりは、ある一定の量の液体に、溶けることのできる物質を入れたときに溶けることのできる限界の量を『溶解度』といいます。

 

理科などの実験で行った方もいるかと思いますが、ある物質が水などに溶けることのできる量って決まっていましたよね?それです!

ビーカーに入れた水に塩をどんどん足していくと、それ以上は溶けないで塩の粒が残ってしまう現象が起きたと思います。

 

尿酸もそれと同じような現象が体の中で起きるのです。

尿酸は血中濃度が7.0mg/mLを超えるとそれ以上は血液中に溶けにくくなります。

溶けきれなくなった尿酸は『結晶』として現れてしまうのです。

 

尿酸は尿や糞便から体外へと排泄されていきますが、何らかの原因で尿酸が作られすぎてしまったり(=産生過剰)、排泄される量が少なくなる(=排泄低下)ことで血中の尿酸濃度が高くなってしまいます。

 

尿酸値が高くなる原因はこちらの記事↓でまとめましたのでご覧ください^^

[blogcard url="http://kumasan-kenkou.com/hyperuricemia"][/blogcard]

 

体温

体温の高い部分では尿酸は溶けやすく、体温が低いと尿酸は溶けにくくなります。

溶けにくくなるということは、その分尿酸は結晶化しやすいです。

 

足先や手先というのは血流が悪くなりやすいので冷えやすいですよね。

冷え性の方などは手足が冷えてどうしようもない!とお悩みの方もいらっしゃるかと思います。

 

足先や手先は体の他の部分よりも温度が低くなっており、尿酸が結晶化しやすくなります。

ある実験では、35℃では尿酸結晶の溶解度は6.0mg/dL、37℃では6.8mg/dLとなっています。温度が低くなると尿酸は溶けにくくなり、結晶化してしまうのです。

 

ちなみに、「痛風といえば足の指が痛くなる!」というのはよく聞くかと思いますが、尿酸が結晶化するのは足の指の関節ではなく、実は足の付け根(甲の部分)で結晶化しやすいのです。

 

 

さいごに・・・

尿酸が溶けることのできる濃度を超えてしまったり、体温が低い部分では結晶化しやすく注意が必要です。

冬は手や足先が冷えやすいため、痛風発作に注意していきましょう^^