【薬剤師が解説!】H28年度 登録販売者試験 解説付き解答 問16~20【愛知・三重・静岡・石川・富山・岐阜共通】

こんにちは!しろくまです^^

登録販売者試験の解説を作ってみました。

随時、更新していきます。

 

医薬品に共通する特性と基本的な知識

 

問16 販売時のコミュニケーションに関する記述のうち、誤っているものはどれか。

1 医薬品の販売に従事する専門家は、可能な限り、購入者側の個々の状況の把握に努めることが重要である。 

2 一般用医薬品の場合、すぐに使用する必要に迫られて購入されるとは限らず、家庭における常備薬として購入されることも多いことから、その医薬品がすぐに使用される状況にあるかどうかを把握するよう努めることが望ましい。 

3 購入者等が医薬品を使用する状況は随時変化する可能性があるため、販売数量は一時期に使用する必要量とする等、販売時のコミュニケーションの機会が継続的に確保されるよう配慮することが重要である。 

4 購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しい場合には、コミュニケーションを図る必要はない。

 

解答

4

 

~解説~

1 正 その通り。
2 正 その通り。
3 正 その通り。
4 誤 安全性を確保する為コミュニケーションをとる必要がある。

 

問17 サリドマイド訴訟に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 

 

a 妊娠している女性が、催眠鎮静剤等として販売されたサリドマイド製剤を使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常が発生したことに対する損害賠償訴訟である。 

b 血管新生を妨げる作用は、サリドマイドの光学異性体のうち、一方の異性体であるS体のみが有するため、もう一方の異性体であるR体のサリドマイドを分離して製剤化すれば催奇形性は避けられる。 

c この訴訟は製薬企業のみを被告として提訴され、1974年に和解が成立した。 

d 日本では、1961年12月に西ドイツ(当時)の企業から勧告が届いており、かつ翌年になってからもその企業から警告が発せられていたにもかかわらず、出荷停止は1962年5月 まで行われず、販売停止及び回収措置は同年9月であるなど、対応の遅さが問題視された。 

    a b c d 
1 正 誤 誤 正 
2 誤 誤 正 誤
3 誤 正 誤 正
4 正 誤 正 誤 
5 誤 正 誤 誤

 

解答

1

~解説~

a 正 その通り。催眠鎮静剤=サリドマイド=欠損・先天性異常
b 誤 R体単独投与しても体内でラセミ化(反転)する為、S体が作られてしまう。血管新生を妨げる作用を有しているのはS体。
c 誤り。製薬企業と国が被告として提訴された。
d 正

 

問18 第1欄の記述は、スモン訴訟に関するものである。( )の中に入れるべき字句は第2欄の どれか。

第1欄 ( )として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症 (英名Subacute Myelo-Optico-Neuropathyの頭文字をとってスモンと呼ばれる。)に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。スモンは、その症状として初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れる。麻痺は上半身にも拡がる場合があり、ときに視覚障害から失明に至ることもある。 

第2欄 
1 鎮咳去痰薬 
2 抗アレルギー剤 
3 解熱鎮痛剤 
4 催眠鎮静剤 
5 整腸剤

解答

5

 

~解説~

スモン=キノホルム=整腸剤 とだけ覚えれば答えられる。

 

問19 HIV訴訟に関する記述について、正しい組み合わせはどれか。 

a 血友病患者が、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が混入した原料血漿から製造された血液凝固因子製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。 

b この訴訟を契機に、医薬品副作用被害救済制度が創設された。 

c この訴訟を契機に、血液製剤の安全確保対策として検査や献血時の問診の充実が図られた。 

d この訴訟の和解を踏まえ、国は、HIV感染者に対する恒久対策として、エイズ治療研究開発センター及び拠点病院の整備や治療薬の早期提供等の様々な取り組みを推進している。 

    a b c d 
1 誤 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 正 誤 正 正

 

解答

5

 

~解説~

a 正 その通り。
b 誤り。1979年にサリドマイド訴訟、スモン訴訟により、医薬品副作用被害救済制度が創設された。 
c 正 その通り。
d 正 その通り。

問20 CJD訴訟に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、同じ記号の( )内には同じ字句が入る。 

( a )外科手術等に用いられた( b )乾燥硬膜を介してクロイツフェルト・ヤコブ病 (CJD)に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。CJDは、( c )の一種であるプリ オンが原因とされ、プリオンが( a )の組織に感染し、次第に認知症に類似した症状が現れ、 死に至る重篤な神経難病である。 

  a  b  c 
1 脳 ヒト タンパク質
2 脳 ウシ タンパク質 
3 口腔 ヒト ウイルス 
4 口腔 ウシ タンパク質
5 脳 ヒト ウイルス

 

解答

1

 

~解説~

感染症だが原因がタンパク質による感染なのがポイント。プリオンは人獣共通感染症の一つ。

プリオンタンパク質が人で感染すればCJDとよばれ、牛で感染すればBSE(狂牛病)と呼ばれる。病院ではタンパク質による感染拡大を防ぐ為に、CJD発症者の痰や嘔吐物などは水酸化Na液(強アルカリ性)と混ぜてタンパク質変性させて廃棄している。