【薬剤師が解説!】H28年度 登録販売者試験 解説付き解答 問26~30【愛知・三重・静岡・石川・富山・岐阜共通】

こんにちは!しろくまです^^

登録販売者試験の解説を作ってみました。

随時、更新していきます。

 

主な医薬品とその作用

 

問26 鎮暈薬に用いられる成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 

a メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが早く作用時間が短い。 

b プロメタジンを含む成分については、外国において、乳児突然死症候群などのような致命的な呼吸抑制を生じたとの報告があるため、15歳未満の小児では使用を避ける必要がある。 

c スコポラミン臭化水素酸塩は、乗物酔い防止に古くから用いられている抗コリン成分で、肝臓での代謝が緩やかなため、抗ヒスタミン成分と比べて作用の持続時間は長い。 

d ジフェニドール塩酸塩は、排尿困難の症状がある人や緑内障の診断を受けた人では、その症状を悪化させるおそれがある。 

    a b c d 
1 正 誤 誤 正 
2 誤 正 誤 誤 
3 正 誤 正 誤 
4 誤 正 誤 正 
5 誤 誤 正 誤

 

解答

4

~解説~

鎮暈薬=めまいの薬

a 誤 メクリジン・・・作用が現れるのが遅い作用時間が長い。OTC薬ではトラベルミンファミリー
b 正 設問の通り。
c 誤 スコポラミン・・・作用時間が短い。(肝臓で速やかに代謝される為)
d 正 ジフェニドール・・・抗コリン作用がある為。抗コリン=排尿困難、緑内障NGと覚える。

 

問27 小児の疳及び小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 

a 小児では、特段身体的な問題がなく、基本的な欲求が満たされていても、夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の症状が現れることがある。 

b 用いられている生薬成分はいずれも古くから伝統的に用いられているので、購入者等が安心して使用できるよう、「作用が穏やかで小さな子供に使用しても副作用は無い」と積極的な情報提供を行うことに努める必要がある。 

c 症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある。 

d 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合にあっては、生後1ヶ月の者に使用することができる。 

1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4(c、d)

 

解答

2

 

~解説~

a 正
b 誤 副作用が存在しない薬はない。
c 正 
d 誤 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合にあっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととなっている。疳の漢方例えば、抑肝散加陳皮半夏エキスや桂枝加竜骨牡蛎湯など

問28 鎮咳去痰薬に配合される代表的な成分に関する記述のうち、正しいものはどれか。 

1 鎮咳成分であるジヒドロコデインリン酸塩は、その作用本体であるジヒドロコデインがモルヒネと同じ基本構造をもち、副作用として便秘が現れることがあるが、依存性はない。

2 気管支拡張成分であるメチルエフェドリン塩酸塩は、副交感神経系を刺激して気管支を拡張させる作用を示すほか、心臓血管系や、肝臓でのエネルギー代謝等にも影響が生じることがある。 

3 去痰成分には、気道粘膜からの粘液の分泌を抑制するグアイフェネシンや、痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させるメチルシステイン塩酸塩などがある。 

4 咳や喘息、気道の炎症はアレルギーに起因することがあり、鎮咳成分や気管支拡張成分、抗炎症成分の働きを助ける目的で、クレマスチンフマル酸塩などの抗ヒスタミン成分が配合されている場合がある。

 

解答

4

 

~解説~
 
1 誤 ジヒドロコデイン・・・麻薬性鎮咳成分 副作用として便秘あり依存性あり
2 誤 メチルエフェドリンは、交感神経を刺激して気管支を拡張させる。気管支拡張薬。後述は正しい。
3 誤 グアイフェネシンは気道粘膜から粘液の分泌を促進。気道粘液の粘性が高いと痰として喉に引っ掛かりやすい。メチルシステインの記述は正しい。
4 正 記述の通り。

 

問29 口腔咽喉薬、含嗽薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

 

a 口腔咽喉薬は、口腔内又は咽頭部の粘膜に局所的に作用して、それらの部位の炎症による痛み、腫れ等の症状の緩和を主たる目的とするもので、鎮咳成分や気管支拡張成分、去痰成分が配合されている。 

b 噴射式の液剤では、息を吸いながら噴射することが望ましい。

c トローチ剤やドロップ剤は、有効成分が速やかに吸収されるように、噛み砕いて服用する。 

d ヨウ素は、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンC等の成分と反応すると、殺菌作用が失われるため、ヨウ素系殺菌消毒成分が配合された含嗽薬では、そうした食品を摂取した直後の使用や混合は避けることが望ましい。

    a b c d 
1 正 正 誤 誤 
2 誤 正 正 誤 
3 誤 誤 正 正
4 誤 誤 誤 正 
5 正 誤 誤 誤

 

解答

4

 

~解説~

含嗽薬(がんそうやく)=要はうがい薬
a 誤 鎮咳成分や気管支拡張成分、去痰成分は配合されていない。抗炎症成分、殺菌成分が含まれていることがある。
b 誤 記述は吸入薬の使い方。吸いながらでは気管に入ってしまう。
c 誤 トローチやドロップは外用薬。体に吸収されてから効果が発揮される成分ではない為、噛まずに舐めて使用する。含有される成分例、セチリピリジウム(殺菌)、アズレン(抗炎症)
d 正 ビタミンCは強い還元作用がある。  ヨウ素 I2(殺菌作用あり) ⇒ 還元されると ヨウ化水素 2HI(殺菌作用なし

 

問30 胃の薬に配合される成分のうち、透析療法を受けている人では使用を避ける必要があるものはどれか。

 

1 テプレノン 
2 スクラルファート 
3 セトラキサート塩酸塩 
4 ソファルコン 
5 アズレンスルホン酸ナトリウム

 

解答

2

 

~解説~

透析患者は末期腎不全の患者の事である。腎臓機能がほとんど機能しない為、金属を含む薬は鉄、亜鉛以外は禁忌と覚える。

スクラルファート(OTCではスクラート) ⇒ 構造にアルミニウムが含まれている為透析患者には禁忌。

酸化マグネシウムもマグネシウムを含む為禁忌。

アルジオキサもアルミニウムを含む為禁忌。

これらの中毒症は最悪死に至ることがある。その他、透析患者は体内動態が乱れている為OTC薬は原則販売せず医師に処方してもらうのが一番である。