【薬剤師が解説!】H28年度 登録販売者試験 解説付き解答 問36~40【愛知・三重・静岡・石川・富山・岐阜共通】

こんにちは!しろくまです^^

登録販売者試験の解説を作ってみました。

随時、更新していきます。

 

主な医薬品とその作用

 

問36 痔の病態に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 

a 痔は、肛門部に過度の負担をかけることやストレス等により生じる生活習慣病である。 

b 裂肛は、肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態であり、一般に、「切れ痔」(又は「裂け痔」)と呼ばれる。 

c 痔瘻は、肛門に存在する細かい血管群が部分的に拡張し、肛門内にいぼ状の腫れが生じたものである。 

d 痔核では、肛門内部に存在する肛門腺窩と呼ばれる小さなくぼみに糞便の滓が溜まって炎症・化膿が生じており、体力低下等により抵抗力が弱まっているときに起こりやすい。 

    a b c d 
1 誤 誤 正 正 
2 正 誤 誤 正 
3 正 正 誤 誤 
4 正 正 正 誤 
5 誤 正 正 正

 

解答

3

 

~解説~
痔核とはいぼ痔のこと。痔ろうとは肛門以外に穴が開いてしまう病態
a 正 設問の通り
b 正 設問の通り
c 誤 痔核の説明
d 誤 痔ろうの説明

 

問37 外用痔疾用薬の成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

 

a エフェドリン塩酸塩は、血管収縮作用による止血効果を期待して用いられる。

b リドカインは知覚神経の刺激伝達を可逆的に遮断し、痔に伴う痛みや痒みを和らげる。 

c アラントインは殺菌消毒成分であり、痔疾患に伴う局所の感染を防止することを目的として用いられる。 

d クロタミトンは局所への穏やかな冷感刺激によって痒みを抑える。 

    a b c d 
1 正 正 誤 誤 
2 誤 正 正 誤 
3 誤 誤 正 正 
4 誤 誤 誤 正 
5 正 誤 誤 誤

 

解答

1

 

~解説~
クロタミトンの作用だけ抗ヒスタミン薬の中でも例外的な作用。ポイントは温感刺激という点。
a 正 設問の通り
b 正 設問の通り。リドカインは局所麻酔成分。
c 誤 アラントインには細胞増殖作用があり、傷ついた部分の修復を早める効果がある。
d 誤 クロタミトンは温感刺激によって痒みを打ち消す作用がある。OTCではオイラックスA。*セルタッチパップというシップにも含まれており、クロタミトンが原因でシップかぶれを起こす人もいる。

 

問38 鼻炎用点鼻薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものはどれか。 

1 ナファゾリン塩酸塩は鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを期待して用いられる。 

2 ベンザルコニウム塩化物は、鼻粘膜を清潔に保ち、細菌などの微生物による二次感染を防止する目的として用いられ、結核菌やウイルスにも効果を示す。 

3 点鼻薬は局所(鼻腔内)に適用されるため、循環血液中には入らず、全身的な影響は生じない。 

4 クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体に結合するのを妨げることにより、抗アレルギー作用を示す。

 

解答

1

 

~解説~
1 正 ナファゾリンはアドレナリン受容体作動薬で、鼻粘膜の充血や腫れを和らげ鼻水を抑える薬。鼻炎薬の中でも即効性がある為乱用されやすい。乱用により点鼻薬性肥厚性鼻炎の原因ともなる薬。販売する際は乱用しないように注意をしましょう。
2 誤 ベンザルコニウムはカチオン性殺菌消毒薬で細菌にのみ効果を示す。結核菌やウイルスには効果はない。点眼薬にも含まれソフトコンタクトレンズの変性の原因にもなる薬剤。
3 誤 鼻腔内からも細胞を通過し循環血液中に入る為、血圧上昇など起こす人が極まれにいる。
4 誤 クロモグリク酸ナトリウムはケミカルメディエーター遊離阻害薬と言われる成分。抗ヒスタミン薬はヒスタミンが受容体に結合するのを阻害する薬なのに対してクロモグリク酸はヒスタミン自体が細胞から放出するのを防ぐ薬。イメージとしては蛇口からこぼれるヒスタミンを蛇口を締めて漏れなくするようなイメージ。

 

問39 次の漢方処方製剤のうち、尿量増加(利尿)作用を期待して用いられるものとして、誤っているものはどれか。 

1 牛車腎気丸 
2 八味地黄丸
3 猪苓湯 
4 竜胆瀉肝湯 
5 小青竜湯

 

解答

5

 

~解説~

5だけが鼻水を抑える漢方薬である。他は尿量増加作用のある漢方薬。

問40 一般用医薬品において用いられる主な有効成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 

a プソイドエフェドリン塩酸塩は、他のアドレナリン作動成分に比べて中枢神経系に対する作用が弱く、副作用として不眠が現れることはない。 

b ジフェンヒドラミン塩酸塩は、吸収された後、母乳中へ移行することはないので、授乳している女性が服用しても問題ない。 

c 抗ヒスタミン成分は抗コリン作用も示すため、排尿困難の症状がある人や緑内障の診断をうけた人が服用すると症状が悪化することがある。 

d メチルエフェドリン塩酸塩は長期間にわたって連用された場合、薬物依存につながるおそれがある。 

    a b c d 
1 正 正 誤 誤
2 誤 正 正 誤
3 誤 誤 正 正
4 誤 誤 誤 正
5 正 誤 誤 誤

 

解答

3

 

~解説~
a 誤 プソイドエフェドリンはむしろ他のアドレナリン作動成分に比べて中枢神経系に対する作用が強い、その為不眠や神経過敏が現れることがある。
b 誤 ジフェンヒドラミンは母乳中に移行する。その為、服用中は授乳を避ける。これらの問題は母乳中へ移行することがないと書いてあると間違いと思ってよい。大半の薬は母乳中への移行は不明もしくはわずかに移行する。わずかに移行したとしても、乳児で安全に使用できるものは臨床では授乳婦に処方されている。
c 正 抗ヒスタミン薬=抗コリン作用もあると覚える。花粉症で緑内障や排尿困難を持っていてくわしい病態がわからないようであれば、小青竜湯などがすすめられる。(抗コリン作用⇒眼圧上昇・排尿困難)(緑内障は眼圧が高くなる病態)
d 正 メチルエフェドリンは気管支拡張作用のあるアドレナリン作用薬。生薬の麻黄から抽出される依存性のある薬