【薬剤師が解説!】H28年度 登録販売者試験 解説付き解答 問56~60【愛知・三重・静岡・石川・富山・岐阜共通】

こんにちは!しろくまです^^

登録販売者試験の解説を作ってみました。

随時、更新していきます。

 

主な医薬品とその作用

 

問56 有機リン系殺虫成分に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。 

殺虫作用は、アセチルコリンを分解する酵素(アセチルコリンエステラーゼ)と( a )に 結合してその働きを阻害することによる。これらの殺虫成分は、ほ乳類や鳥類では速やかに分解されて排泄されるため毒性は比較的( b )。ただし、高濃度又は多量に曝露した場合(特に、 誤って飲み込んでしまった場合)には、神経の異常な興奮が起こり、( c )、呼吸困難、筋肉麻痺等の症状が現れるおそれがある。 

   a   b  c 
1 不可逆的 低い 縮瞳 
2 不可逆的 高い 散瞳 
3 可逆的 高い 散瞳 
4 可逆的 低い 縮瞳 
5 不可逆的 低い 散瞳

 

解答

1

 

~解説~
不可逆的結合とは結合したら離れない状態。可逆的結合とは結合したり遊離したりできる状態を言う。

アセチルコリン=副交感神経に作用=体を休ませる方に働く=休む時はよく見る必要はない(光を取り込む必要はない)ので瞳孔は縮瞳する。(交感神経は体をガンガン動かす方に働く=よく見る必要があるので光を取り込めるように瞳孔は散大する)

アセチルコリンはコリンエステラーゼで分解される。コリンエステラーゼと有機リン系は不可逆的に結合する。アセチルコリンが分解されずにアセチルコリンが増え続ける。つまり、副交感神経の異常興奮が起きる。瞳孔の収縮、呼吸困難、筋肉の麻痺等が表れる。

ペットボトルなどに農薬(有機リン系)を入れて保存し、それを誤って飲んでしまう事故が多い。誤飲した場合、2~3週間苦しんで亡くなる事が多い。助かっても後遺症が残ることが多い。その為、農薬などは飲用する保存容器には保存してはならない。

 

問57 衛生害虫に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 

a 燻蒸処理は、ゴキブリの卵に対して殺虫効果を示さない。

b 医薬品によるシラミの防除の方法は、殺虫成分としてフェノトリンが配合されたシャンプーやてんか粉が用いられる。 

c イエダニの防除には、殺虫剤による燻蒸処理等が重要であり、宿主動物であるネズミを駆除することは重要ではない。 

d ハエの防除の基本は、ウジの防除であり、ウジの防除法としては、通常、有機リン系殺虫成分が配合された殺虫剤が用いられる。 

    a b c d 
1 正 正 正 誤 
2 正 正 誤 正 
3 正 誤 正 正 
4 誤 正 正 正 
5 正 正 正 正

 

解答

2

 

~解説~

a 正 燻蒸処理は主に木材に対して行われる。卵には効かない。(殻で守られている為)
b 正 フェノトリンはピレスロイド系殺虫成分。卵状態のシラミには効かない為、卵が孵るであろう3日毎に使用する。OTC薬品ではスミスリンシャンプーが該当する。
c 誤 宿主を駆除しなければ、イエダニを断ち切ることができない。 
d 正 設問の通り

 

問58 一般用検査薬の販売時の留意点に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

1 医療機関を受診中の場合は、通院治療を続けるよう説明する。 

2 検査結果の判定についてわかり易く説明する。

3 専門的診断におきかわるものであることについてわかり易く説明する。 

4 検体の採取時間とその意義をわかり易く説明する。

 

解答

3

 

~解説~
1 正
2 正
3 誤 診断できるのは医師によってのみである。
4 正

 

問59 尿糖・尿タンパク検査薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。 

a 尿糖検査薬を長い間尿に浸していると検出成分が溶け出してしまい、正確な検査結果が得られなくなることがある。 

b 尿タンパクの検査結果に影響を与える要因として採尿に用いた容器の汚れがある。

c 尿タンパクの検査の場合、食後2~3時間を目安に採尿を行う。

d 中間尿では、尿道や外陰部等に付着した細菌や分泌物が混入することがあるため、出始めの尿を採取して検査することが望ましい。 

1(a、b) 2(b、c) 3(c、d) 4(a、d)

 

解答

1

 

~解説~

a 正
b 正
c 誤 尿タンパクは腎機能を調べる検査の為、濃縮された早朝尿が向いている。
d 誤 中間尿と出始め尿が逆である。

 

問60 妊娠検査薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

 

a 実際に妊娠が成立してから1週目前後における尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)濃度を検出感度としている。 

b 検体としては、尿中のhCGが検出されやすい早朝尿(起床直後の尿)が向いているが、尿が濃すぎると、かえって正確な結果が得られないこともある。 

c 高濃度のタンパク尿や糖尿の場合でも、擬陽性を示すことはない。 

d 検査薬は高温になる場所に放置されたり、冷蔵庫内に保管されていたりすると、設計どおりの検出感度を発揮できなくなるおそれがある。 

    a b c d 
1 正 誤 誤 正 
2 誤 正 誤 誤 
3 正 誤 正 誤 
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 誤

 

解答

5

 

~解説~

a 誤 実際に妊娠が成立してからではなく、生理予定日の1週目前後である。
b 正 設問の通り。
c 誤 高濃度のタンパク尿や糖尿で擬陽性を示すことがある。
d 正 設問の通り。