【薬剤師が解説!】医師からの処方箋でハチミツが出ることがある?!

2016年6月4日

実は医療用医薬品に「ハチミツ」があるのをご存知ですか?

私は実際に遭遇したことはないのですが、医師の処方箋に実際に「ハチミツ」が処方されることもあるようです。

 

医療用ハチミツの主な用途は?

主には『矯味剤』といって、苦みのある薬に添加して飲みやすくしたりする目的で使用されます。

丸剤の結合剤や栄養剤としても使われる場合があります。

また、口唇の亀裂や荒れに使われたり、皮膚や粘膜の保護剤として使用されたりします。

外用剤としても内服薬としても使われることがあります。

 

 

のどの痛みにも結構効きます!

添付文書(医薬品の効能効果や用法用量など様々な情報が記載された公的文書)には記載されてはいませんが、民間療法でハチミツ大根が喉にいいとよく言われていますよね。

風邪をひいて喉が痛いときに、ハチミツ大根をつくってから、というのは結構時間がかかりますよね。

これは私の実体験ですが、スプーン1杯のハチミツをなめるだけでも喉の痛みが大分和らぎました。

風邪をひいて喉が痛んだときは、ぜひお試しを!

 

 

生後1年未満の乳児にはハチミツはダメですので要注意を!

ハチミツにはボツリヌス菌の芽胞が混入している場合があり、生後1年未満の乳児にハチミツをあげてしまうと、ボツリヌス菌が腸管内で芽胞が増殖し、毒素が産生されることで乳児ボツリヌス症を発症します。

 

芽胞とは?

芽胞とは一部の細菌において環境条件が悪くなるとつくられる耐久性の高い細胞構造のことをいいます。この芽胞が形成されると、熱や乾燥、薬剤などにも強い細菌になってしまうのです。

環境がよくなると芽胞からでてきて(=発芽)増殖していいきます。

 

生後1年未満ではまだ腸内細菌がきちんと整っていません。そのためボツリヌス菌をやっつけてくれる細菌があまりいないので、ボツリヌス菌が増殖してしまうのです。

 

離乳は生後5,6か月頃から開始することが多く、色々なものを食べることによって正常な腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)が整っていきます。生後1年以上経過すれば腸内細菌によりボツリヌス菌が増殖できなくなり、ハチミツを食べても問題ないのです。

 

またハチミツ以外にも、コーンシロップや野菜ジュースなどもボツリヌス菌の芽胞混入の可能性があるので、生後1年未満では避けましょう。