【薬剤師が解説!】高尿酸血症ってなに?尿酸値が高くなる原因と5つの対策方法をチェック!!

2016年4月27日

高尿酸血症とは、血清尿酸値が7.0mg/dLを超えた状態のことをいいます。

何らかの原因で尿酸の産生が多くなりすぎたり、排泄が低下することで血液中の尿酸値が高くなります。

 

尿酸の結晶が関節にたまると激しい痛みを伴う炎症発作=「痛風」発作を起こしてしまいます。

 

そもそも尿酸ってなんだろう?

細胞内の遺伝子を構成するDNAや、エネルギーの源であるATPが分解されるとプリン体ができ、プリン体から尿酸ができます

つまり、尿酸とは細胞が分解されたりエネルギーの代謝によって分解されてできた老廃物なのです。

 

また、食品に含まれるプリン体からも尿酸がつくられます。プリン体から尿酸になると、主に尿から体外へと排泄されます。

 

 

なんで尿酸が増えてしまうの?

①尿酸が体内で過剰に作られている

食生活、アルコール、肥満、ストレス、血液の疾患、悪性腫瘍、先天性の代謝異常などが原因として考えられます。

 

②尿酸の排泄が悪くなっている

遺伝的体質、脱水、腎機能の低下、薬剤などが原因として考えられます。

 

③混合型

①と②の両方が原因となっている場合もあります。

 

 

高尿酸血症といわれたらどうしたらいい?

日常で注意するポイントは5つあります。

 

①肥満であれば、肥満を解消する

総カロリーを制限し体重が減ってくると、それに伴って尿酸値が下がることが多いことが分かっています。

 

②尿酸を増やさない食生活を心がける

尿酸値は、食事によるプリン体よりも体内でつくられるプリン体の方が多いことが分かってきました。

しかし、食事からの影響がないわけではないので、プリン体を多く含む食べ物は極力控えるようにしましょう。

また、尿をアルカリ性にする食品は尿酸の排泄を高めるので意識して摂るとよいでしょう。

ショ糖(≒砂糖)や果糖の摂り過ぎも控えましょう。ショ糖や果糖の摂取量に比例して尿酸値が上がるとの報告もあります。

 

③飲酒を控える

アルコールの摂取量が増えていくにつれて、尿酸値があがったり痛風になる頻度が増えるという報告があります。

プリン体が多いアルコールと言えばビールが有名ですが、アルコールに含まれるプリン体の多い少ないに関係なく、アルコールが代謝されるときに尿酸が増えてしまうので全てのアルコールで注意が必要です。

週1、2日ほど休肝日を設けたり、たくさん飲まないなど気をつけられるところから始めてみましょう。

 

④水分を積極的にとる

体内で過剰となった尿酸は主に尿と一緒に体から排泄されます。そのため、水分をしっかりとって尿量を増やすことで、尿酸を排泄する量を増やしましょう。

※心不全や腎機能低下などで水分制限のある方は医師と相談しましょう。

 

⑤適度な運動をする

適正体重(BMI25未満)を目標として週3日程度の軽い運動を継続して行うとよいでしょう。

ウォーキングなどの有酸素運動がおすすめです。

無酸素運動や過度な運動は尿酸値を上げることがあるので、気をつけましょう。

 

 

終わりに

高尿酸血症の期間が長く、尿酸値が高いほど痛風のリスクが高まります。

人間ドッグなどで高尿酸血症といわれたら、生活習慣や食生活の見直しのちょうどよい機会かもしれません。

できることから是非始めてみてはいかかでしょうか?