【薬剤師が解説!】ステロイド外用薬の体の部位別吸収率まとめ!!

2017年6月29日

こんにちは!しろくまです^^

今回はステロイド外用薬を使用する部位別の吸収率についてまとめました!!

 

なぜ体の部位によって吸収率が違うのか?

体の表面は皮膚で覆われていますが、皮膚(角質層)の厚さは均一ではなく厚い場所もあれば薄い場所もあります。足の裏などは皮膚は厚く、逆に顔や首などでは皮膚は薄くなっています。顔や首などの皮膚の薄い部分ではステロイドの吸収率が高く、足の裏などの皮膚の厚い部分では吸収率が低くなります。

また、外用薬は角質層から吸収されるだけでなく毛穴や汗が出てくる穴(=汗孔)からも吸収されます。しかし、皮膚全体をみると毛穴や汗孔の割合は角質層と比べてごくわずかであるため、主に角質層からの吸収がメインだと考えられています。ちなみに、足の裏や手のひらには毛穴がないそうですよ^^

 

 

ステロイドの部位別吸収率まとめ

ヒドロコルチゾンというステロイドを使用した時の吸収率を以下に記載していますが、吸収しやすい部位と吸収しにくい部位を知っていただければと思います^^

※前腕の内側を基準1.0としています。

部位 経皮吸収率
頭皮 3.5
おでこ 6.0
下あご 13.0

脇の下

3.6
背中 1.7
前腕(内側) 1.0
前腕(外側) 1.1
手のひら 0.83
陰嚢 42.0
足首 0.42
足の裏 0.14

 

顔面や首などでは吸収率が高いことが分かります。吸収率の高い部位では副作用が出ないように長期間の使用をしないように注意が必要です。また顔面や首などでは吸収率が高いので原則ミディアムクラスのステロイドを使用しますが、重症度に応じて期間を限って強いランクのステロイドを使用することもあります。

※ステロイドの強さのランク分けはこちらの記事をご覧ください。

 

症状によって長く使用している方などで前と比べて変化がある場合には、主治医や薬剤師などに相談してみましょう。疾患による変化なのか薬による変化なのか等の確認もありますし、一旦薬をやめてみて様子を見てから再開したりと色々な方法がありますので、自己判断で中止せずに不安に思ったら相談してください^^

 

 

まとめ

ステロイドというと副作用も多く危険な薬だと思われがちですが、外用薬の場合ではステロイドの強さを症状部位や年齢によって変えたりすることで、安全に使っていける薬だと私は思います。

実際、軽いやけどや虫刺されなどによく使用していますが、痛みや痒みもすぐに取れる上に症状が悪化しにくく短時間で軽快することが多いです^^

正しく使用することと正しい理解によって、ステロイドの効果を実感していただけると良いなと思います^^