【薬剤師が解説!】目薬・点眼薬が吸収される部位と吸収される範囲はどこまで??

2017年2月15日

今回は目薬・点眼薬は目にさすので目から吸収されるのは当たり前なのですが、実際に目のどの部位から吸収されていくのか、目の構造の説明とともにまとめてみました!

 

目の構造

目は下の図のような構造をしています。

もう少し詳しく目の各部位の名称を載せた図も載せておきます。

結膜は「結膜炎」などで耳にしたことがある方は多いかもしれませんね。眼瞼の裏が赤く充血して痒みがでたりするのはこの結膜ですね。

 

水色で塗ってある部分は角膜より外側、つまり目の表面です。目の表面は涙などで覆われており乾燥や異物などから目を保護しています。

 

前房(ぜんぼう)という部分には、房水(ぼうすい、眼房水ともいう)という眼圧を調節したり角膜や水晶体などへ栄養を届けたりする働きのある液体が満たされています。緑内障治療薬はこの房水をより排出させたり、房水の産生を減らしたりさせて眼圧を調節します。

 

水晶体はカメラのレンズと同じような役割を果たしています。

 

硝子体(しょうしたい)は透明なゼリー状の組織です。この硝子体が一部変性してしまうと、飛蚊症といって黒い点が見えるようになることもあります。ちなみに、網膜剥離が原因で起こる飛蚊症もあります。

 

点眼液はどうやって吸収される?

点眼をするとまず、結膜嚢(けつまくのう)という袋状になっている部分に点眼液が溜まります。

結膜でも吸収されますが、結膜嚢に溜まった点眼薬は徐々に角膜から吸収され目の内部へと薬が吸収されていきます。

結膜、角膜、房水、虹彩、水晶体、硝子体、網膜、脈絡網など様々な眼部組織へと移行しますが、それぞれ移行する濃度は薬によって違ったりします。

 

様々な眼部組織に移行はしますが眼球全体に薬が届くわけではなく、先ほど載せた画像の眼球の前部分くらいまでが点眼液の届く範囲とされています。

加齢黄斑変性など硝子体内部に薬を効かせたい場合は、目薬・点眼薬ではなく硝子体内へ薬を注射したりします。

 

内部に移行した薬はずっと留まるわけではなく、時間とともに排泄・消失していきます。

 

まとめ

ということで、目薬・点眼液は目の表面だけでなく目の内部まで薬が移行していくのです。

ちなみに、目薬・点眼液は点眼後にすぐまばたきしてしまうときちんと目に吸収されずに涙とともに鼻・喉の方へ流れ出てしまうのでご注意を!