【防災】津波から身を守るために知っておこう!津波に関する知識まとめ

2016年10月25日

2011年3月11日、東日本大震災で起きた津波をテレビで見たとき、私は言葉が出ませんでした。

津波の恐ろしさを多くの人々が理解したと思います。

今後起こるとされている南海トラフ地震でも津波の予想がされています。

熊本地震、鳥取地震と大きい地震が起こっています。

地震や津波に対する知識を今からでも持っておくことは万が一の非常事態ではきっと役に立つはずです。避難するときの知識を蓄えておきましょう。

11月5日は「津波防災の日」です。

今回は津波に関してまとめましたので、これを機にぜひご確認を。

 

 

津波が発生する原因

まずは津波が発生する原因を知っておきましょう。

 

海底下の断層のずれ(=地震)が起こることで、地殻変動が起こり、その上にある海水が動かされて津波となります。

津波の発生

出典:気象庁HP(http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq26.html#tsunami_8)

 

上の図から海底近くでエネルギーの大きな地震が起これば発生する津波も大きくなることが予想できますが、震度が小さくてもゆっくりした揺れが長く続く地震は津波を発生させやすいので、震度が小さくても注意が必要です。

 

 

津波の威力

1.津波のスピード

津波が起きると、沖合では約800km/h(ジェット機並み!)、海岸では約36km/h(オリンピックの短距離選手並み!)というスピードで波が迫ってきます。こんなスピードで迫ってこられて逃げ切れる自信はありますか?

私は(日頃の運動不足も相まって)到底無理です!!

そんなわけで海岸近くへ津波の様子を見に行くのは厳禁なのです。

 

2.津波の破壊力

津波は普段の波(=海面付近の海水が動いている)とは違い、海底から海面まですべての海水が一気に動いているのでエネルギーが大きく破壊力が大きいのです。普段の波とは別物です。

津波の場合↓

波浪と津波の違い(津波)

波浪の場合↓

波浪と津波の違い(波浪)

図出典:気象庁HP(http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq26.html#tsunami_8)

津波は、浅い沿岸付近で波の高さが急激に高くなる特徴もあり要注意です。津波は坂だろうと斜面を駆け上がりますので侮ってはいけません。

この下記の表をみると津波の威力がいかに大きいものなのか分かるかと思います。

津波波高と被害程度(首藤(1993)を改変)

津波波高(m) 16 32 
木造家屋 部分的破壊 全面破壊
石造家屋       持ちこたえる   全面破壊
鉄筋コンクリートビル       持ちこたえる   全面破壊
漁船   被害発生 被害率50% 被害率100%
防潮林
  被害軽微   漂流物阻止
  津波軽減
部分的被害
漂流物阻止
全面的被害
無効果
養殖筏 被害発生
 
  前面が砕けた波による連続音
(海鳴り、暴風雨の音)
  浜で巻いて砕けた波による大音響
(雷鳴の音。遠方では認識されない)
  崖に衝突する大音響
(遠雷、発破の音。かなり遠くまで聞こえる)

※津波波高(m)は、船舶、養殖筏など海上にあるものに対しては概ね海岸線における津波の高さ、家屋や防潮林など陸上にあるものに関しては地面から測った浸水深となっています。
※上表は津波の高さと被害の関係の一応の目安を示したもので、それぞれの沿岸の状況によっては、同じ津波の高さでも被害の状況が大きく異なることがあります。
※津波による音の発生については、周期5分~10分程度の近地津波に対してのみ適用可能です。

出典:気象庁HP(http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq26.html#tsunami_8)

 

津波は引くときも強く引いていくので人や車、破壊した家屋などを巻き込んで沖へ運んでしまいます。

そして引いた後も津波は繰り返しやってきます。警報が解除されるまでは油断しないよう注意しましょう。

 

 

津波から命を守るには

避難するかどうかの判断

避難するかどうか、どうしたらよいのか迷うことが多いかと思います。

避難の判断に役に立つ情報を確認しておきましょう。

ただし、情報からの判断も必要ですが沿岸部では揺れたら逃げるのがベストです。

大きな揺れ、揺れが小さくてもゆっくり長い地震の場合はとにかく高い所へ避難しましょう。

 

津波警報・注意報

津波警報・注意報は、地震発生から2~3分程度を目標に気象庁から発表されます。

この発表はテレビやラジオで放送されたり、新聞やウェブサイトなどにも掲載されます。

警報・注意報は取るべき行動、予想状況が確認できるので、確認できる状況であれば確認しましょう。

大きな地震が起きたとき海岸付近にいるなら、発表を待たずにいち早く避難するのが重要です。

 

津波警報・注意報の種類
種類 発表基準 発表される津波の高さ 想定される被害と
取るべき行動
数値での発表
(津波の高さ予想の区分)
巨大地震の場合の発表
大津波警報* 予想される津波の高さが高いところで3mを超える場合。 10m超
(10m<予想高さ)
巨大 木造家屋が全壊・流失し、人は津波による流れに巻き込まれます。
沿岸部や川沿いにいる人は、ただちに高台や避難ビルなど安全な場所へ避難してください。
10m
(5m<予想高さ≦10m)
5m
(3m<予想高さ≦5m)
津波警報 予想される津波の高さが高いところで1mを超え、3m以下の場合。 3m
(1m<予想高さ≦3m)
高い 標高の低いところでは津波が襲い、浸水被害が発生します。人は津波による流れに巻き込まれます。
沿岸部や川沿いにいる人は、ただちに高台や避難ビルなど安全な場所へ避難してください。
津波注意報 予想される津波の高さが高いところで0.2m以上、1m以下の場合であって、津波による災害のおそれがある場合。 1m
(0.2m≦予想高さ≦1m)
(表記しない) 海の中では人は速い流れに巻き込まれ、また、養殖いかだが流失し小型船舶が転覆します。
海の中にいる人はただちに海から上がって、海岸から離れてください。

 * 大津波警報は、特別警報に位置づけられています。特別警報に関する詳しい情報は、 「特別警報について」 のページをご覧ください。

出典:気象庁HP(http://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/joho/tsunamiinfo.html)

 

珍しいから、どんな様子なのか、見に行ってみようと見に行く方もいるかもしれませんが、やめましょう。危険です。

2~3分で津波警報は発表されますが、発表される前に津波が到達する場合もあります。

強い揺れ、揺れが弱くても長い揺れがあったら、津波警報の発表を待たず、すぐに避難しましょう。

沿岸の地形によって、津波の高さが局地的に高くなることがあります。V字湾やU字湾のような特殊な地形の場所では高くなりやすいので特に注意が必要です。

 

海の異変

津波が来る場合、潮が引くことがあります。これはひとつの目安となりますが、こういった海の異変が起こらないこともあります。潮が引かずに最初に大きな波が海岸に押し寄せる場合もあるので、異変を感じたらすぐに避難しましょう。

 

避難方法

基本は徒歩!

基本的に避難する場合は、車ではなく徒歩で避難しましょう。渋滞が起きたり、倒壊家屋などで車では通れなくなっている場合もあります。

また信号も止まっていることも予測され、車で避難する場合は事故などの二次災害にも注意が必要です。

高齢者や障害のある方、病人などやむをえない場合のみ車で避難するようにしましょう。

 

とにかく高い所へ!

とにかく高いところへ避難しましょう。

津波に関する統一標識図:津波に関する統一標識

高台など標高が高いところ、鉄筋コンクリートの3階以上、津波避難ビル、津波避難場所などに避難できるようなら避難しましょう。

木造だと壊れてしまったり流されてしまうことがあります。

 

川が近い場合は?

川を背にして、川から遠ざかるように避難しましょう。

津波が川を逆流してきて川の水があふれてくることがあります。

上流側へ避難しても逆流した水は追いかけてくるので、流れに対して直角方向に逃げましょう。

 

運転中の場合は?

運転中に地震が起きた場合は、前後の車に注意しながら車を道路の左側に寄せて停車させましょう。車のキーはつけたまま、ドアはロックしないでそのままにして、高台へ徒歩で逃げましょう。

避難したあとは

津波は何度も押し寄せてきます。水が引いたと思って忘れ物を取りに戻ると、次にやってくる津波に襲われますので、取りに戻らずに避難しましょう。

また、津波警報・注意報が解除されるまでは警戒を解かずに避難場所にいましょう。

 

 

事前に住んでいる場所の確認をしておこう!

ハザードマップをみて、自分の勤務場所や自宅などが浸水地域なのかや避難場所はどこなのかチェックしておきましょう。そして家族で避難場所(待ち合わせ場所)をお互いに確認しておきましょう。

⇒ハザードマップは国土交通省ハザードマップポータルサイト(http://disaportal.gsi.go.jp/index.html)からチェックできます。

 

 

さいごに

東日本大震災での教訓を忘れず、今できることをしておきましょう。

南海トラフ地震や今後起こるかもしれない災害で落とされる命が少しでも減ることを祈っています。

 

 

【参照】

・気象庁:http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq26.html#tsunami_8、http://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/joho/tsunamiinfo.html

・秋田地方気象台:http://www.jma-net.go.jp/akita/Q&A/qandanew_tunami.htm

・消防庁:防災マニュアル ー震災対策啓発資料ー、わたしの防災サバイバル手帳、http://open.fdma.go.jp/e-college/index.html

・国土交通省:http://www.mlit.go.jp/river/kaigan/main/kaigandukuri/tsunamibousai/index.html