【薬剤師が解説!】市販の外用消炎鎮痛剤の貼り薬はどれがいい?選び方ポイントまとめ!!~製剤特徴と冷温感タイプ分け~

2017年3月6日

こんにちは!しろくまです^^

今回は市販の消炎鎮痛剤の貼り薬についてまとめてみました!!

外用消炎鎮痛剤の貼り薬にはパップ剤とテープ剤の2種類があります。さらに冷感タイプと温感タイプに分かれていたりもします。

症状の出た時期(急性期なのか慢性期なのか)や部位、敏感肌等の個人的特徴などに選択のポイントがありますのでチェックしてみてください^^

 

パップ剤

パップ剤とは水分を多く含んでいる少し厚めの素材でできている貼り薬です。

 

急性期の痛みにオススメ!

粘着力は弱めですが、ハサミで切り込みを入れて使用することで肘や膝などの可動する部位でも使用できます。水分を多く含むので患部を冷やす効果が高く、粘着力が弱めなので刺激が少なく急性期の痛み・炎症にオススメです。

また、急性期では炎症が起きていて患部が腫れていることがありますが、この腫れにも効果があります^^

 

 

冷感タイプと温感タイプ!

市販のパップ剤では、冷感タイプ・温感タイプが多く発売されています。

冷感タイプは急性期の患部が熱を持っているような時に特にオススメで、温感タイプは急性期を過ぎて温めた方が痛みが和らぐような慢性期にオススメです。

 

 

冷感タイプのパップ剤

冷感タイプには l-メントール(エル メントール)などが含まれており、スースーするような冷感刺激作用があります。また、痛みや痒みを鎮めたりする効果もあります。

打撲や捻挫初期など急性期の痛み・炎症は患部を冷やした方がいいので冷感タイプがオススメです。

急性期で炎症・患部の腫れ(浮腫)がある場合などは患部をアイシングしてから貼るとより効果的です。アイシングすることで血管が収縮し、内出血や炎症を抑える効果があります。

 

体験談なのですが、以前に同じ日に机の角に左右の太ももを強打したことがありました。ちょっと実験できるかもと試しに右太ももには冷感パップを貼り、左太ももには何もしないで患部がどうなるか実験してみたところ、冷感パップを貼った右太ももは内出血の治りも早く痛みも軽減され、何もしなかった左太ももに比べて完治するまでの時間も早かったです。やっぱり手当するのとしないのでは結構差が出るのだなと再認識しました。笑

 

<冷感タイプのパップ剤の例>

市販薬:トクホンハップ(冷)、サロンシップ、フェイタスシップ冷感、新ラクールシップ冷感 、パテックスうすぴたシップ 、バンテリンコーワパップSなど

 

 

温感タイプのパップ剤

温感タイプにはトウガラシエキスノニル酸ワニルアミドなどが含まれており、温感刺激作用があります。筋肉の凝りをほぐしたり、局所的に血管を広げ血行を改善します。

肩こりや腰痛など、血行不良や疲労が原因であるものは血行改善効果のある温感タイプがオススメです。ただし、急性で炎症性の腰痛や肩こりには温感タイプではなく冷感タイプを使用する場合もあります。

温感タイプは、ピリピリしたり皮膚刺激を感じることがあるので皮膚が弱い方や過敏な方は避けた方が良いでしょう。

また、お風呂に入る30分前にははがしてから入浴しましょう!ピリピリしたり皮膚刺激を強く感じることがあります。お風呂上がりも体のほてりが落ち着いてから貼った方が良いです。

 

<温感タイプのパップ剤の例>

市販薬:トクホンハップ(温)、のびのびサロンシップ温感、フェイタスシップ温感、ハリックス55 EX 温感A、バンテリンコーワパップホット、キュウメタシンパップHなど

 

 

テープ剤(プラスター剤含む)

パップ剤とは異なりテープ剤はほとんど水分が含まれておらず、薄い素材でできている貼り薬です。

 

慢性の痛みにオススメ!

水分を含んでいないので冷却効果はほとんどなく、患部を温める保温効果があります。そのため慢性化している痛みでの使用にオススメです^^

ただし、湿布と同様にl-メントールやノニル酸ワニルアミドを含むものがあります。そのため、貼ったときはスーッとしたりしますが、先ほど述べたように冷却効果を求めるのならばパップ剤がオススメです。ちなみに、処方薬でもテープ剤にl-メントールが入っているものは多くあります。処方薬で温感刺激成分が入ってるテープ剤も一部あります^^

 

 

はがれにくいので、よく動かす関節部位にも貼れる!

粘着力が強いので長時間貼ったり、関節部位に貼ってもはがれにくいです。長時間貼る場合や関節部位などでの使用もオススメです。

ただし必要以上に長時間貼っているとかぶれやすいので、特に皮膚が弱い人などでは少し肌を休ませる時間があると良いと思います。

粘着力が強いので剥がすときは濡らしてから剥がすなど工夫すると、皮膚への負担が少なくなります。

肘などよく動かす部分に貼るときはパップ剤だとはがれやすいので、テープ剤がおすすめです^^

 

<プラスター剤の例>

市販薬(冷感):サロンパス、フェイタス、トクホン、ボルタレンEXテープ、ジクロテクトPROテープ、パスタイム など

市販薬(温感):フェイタス温感、パスタイムH、サロンパスEX温感など

 

 

まとめ

パップ剤は冷却効果があるので(特に冷感タイプは)急性期で使いやすく、テープ剤は保温効果があるので慢性期で使いやすいということを頭の隅に置いておくと商品を選ぶときの1つの目安となると思います^^

これを知ったうえであとは、敏感肌である、貼ったときにヒヤッとするのが嫌だ、テープ剤はくっついて貼りにくい、匂いがするのが嫌だなど、個々人の希望に合わせて製剤を選ぶと良いと思います^^