【薬剤師が解説!】かゆくない水虫?!水虫には種類があるのを知っていますか?
水虫といえば足が痒くなるイメージがありますが、実は痒みがでる方のほうが少なかったとの調査報告があります。
実は、水虫にかかった方の約9割の方が痒みがでないのです。
水虫には3つのタイプがあり、そのタイプによって痒みが出やすい、出にくいがあるのです。
水虫(足白癬)の3つのタイプとは?
水虫とは真菌(=カビ)の一種である白癬菌(はくせんきん)という菌に感染した状態です。
白癬菌が足の皮膚の角質層で増殖してしまうと、足白癬(あしはくせん)、いわゆる水虫になるのです。
足白癬は、趾間型、小水疱型、角質増殖型の3つのタイプに分けられます。
趾間型と小水疱型の水虫では痒みを伴いますが、角質増殖型ではほとんど痒みはみられません。
3つのタイプの型がどんな症状の水虫なのか見ていきましょう。
趾間型(しかんがた)
趾間型には、乾燥型と湿潤型があります。
乾燥型は足の指の間の皮がむける、多少赤くなったりするなどの症状が出ますが、じゅくじゅくしたりする湿潤は見られません。
湿潤型では白っぽくふやけて、じゅくじゅくしたような状態になります。
痒みは乾燥型よりも湿潤型の方が強いです。初期では湿潤型でも痒みを伴わないことがあります。
小水疱型(しょうすいほうがた)
足の裏や縁に2mm程度の小さな水疱ができます。
自然と水疱が破れると、破れた皮が白っぽく細かくくっついて鱗屑(りんせつ)と呼ばれる症状が見られます。
初期には痒みがあまり見られないことが多いです。
角質増殖型(かくしつぞうしょくがた)
かかとを中心に足の裏全体の皮膚(角質)が厚くなり硬くなり、皮膚が細かくむける症状が出ます。
角質増殖型は足白癬にかかっている方の1割以下で、あまり見られないタイプの水虫です。
角質増殖型ではほぼ100%が爪白癬を合併しているといわれています。
角質増殖型では痒みはほとんどみられません。
爪白癬とは・・・
爪が厚くなり、症状が進行してくると爪の光沢がなくなって黄白色に混濁してきます。爪切りで爪を切ると、爪がボロボロしてきます。
まとめ
趾間型と小水疱型は梅雨時期に症状が現れてきて、秋頃には自然と症状が改善してくることが多いです。
梅雨時期から夏にかけて毎年痒くなったり症状が出てくるんだよね、という方はこの2種類のうちどちらかかもしれませんね。
痒みがほとんどみられない角質増殖型では白癬菌を含んだ皮膚が細かく剥がれ落ちます。
痒くないからといって放置していると、その剥がれ落ちた皮膚から白癬菌がまき散らされてしまい、自宅の床やお風呂場、公共の温泉やプールなどで感染が拡がっていきます。
痒みがない場合でも皮膚科に受診し、白癬菌に感染しているかどうか診断してもらい、治療を行っていきましょう。
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